ネパール被災障害者支援0501

現地よりレポートが届きましたので下記に掲載いたします。

国内、国外の仲間、支援者の皆様へ

2015年4月25日、ネパールでマグニチュード7.9の地震があり、多くの地域が被害に遭いました。人口の密集した首都カトマンズや、このようなとてつもない震災に対応できるような基本的なインフラや、救援物資の整っていない辺境地域も被災してています。ほぼこの百年で最悪の自然災害です。これを書いている現在も、死亡者数が4349名にのぼり、重傷を負った人やがれきの下敷きになった人がそこら中にあふれています。人々は、無数の命を失うとともに、家や地域、生活手段をも失いました。地震によって、世界遺産のダハラハラ塔やダーバー・スクエアといった重要な歴史的、文化的建造物も、ただのがれきの山と化してしまいました。
このような時こそ、私たちは国の違いを超えて、一致団結し災難に立ち向かうという態度を示すことが重要です。我が国、人々は、震災の影響を乗り切って生き延びることに支援を必要としています。インフラ、安全な場所、救援物資の不足のため、おびただしい数の人々が今も危機に瀕しておりますが、この状況を変えることはできます。たくさんの地域で救済が待たれており、被災者の状態は予想以上に厳しいものです。家族と同居している障害者は、空き地にテントを張って避難所を確保しています。しかし、テントの数が限られているので、夜間や雨が降れば状況は悪化します。ネパールには、車いすユーザーが使用できる公共のトイレは一つもありません。食料品は非常に高価で、政府からの救援物資も全ての地域に十分に届いていません。多くの人が地震でけがを負ったのと同様、多くの人が近い将来、障害を負うことでしょう。カトマンズで地震によって5人の障害者が亡くなったということがわかっています。彼らの子どもたちの状況を考えるとゾッとします。彼らのための支援も探しています。
このようなひどい状況の中で、CILカトマンズは世界中の仲間からの緊急の救援物資をお願いしています。物資の内容としては、テント、食料もしくは食料と避難所のための義援金、移動式トイレ、負傷者のための車いす、スロープ、ベッドシーツ、毛布、枕、シーツカバー、薬、衣服、そして障害者の子どもたちへの支援が必要です。

あなたの支援が必要です。ぜひ、この障害者や負傷者の救済、回復のための運動に参加して下さい。あなたの支援によって、障害者とその家族がこの不測の自然災害とその後の不安要素に立ち向かう強さを与えられ、大いに勇気づけられます。

ご支援いただける方は、いつでも私たちにご連絡ください。
障害者自立生活センター CILカトマンズ
事務局長 クリシュナ・ゴータム