【訃報】JIL創設者の中西正司さんがご逝去されました

全国自立生活センター協議会(JIL)創設者のお1人でいらっしゃった中西正司さんが、2025年3月26日4:19に、天国へと旅立たれました(享年80歳)。謹んで中西さんのご冥福をお祈り申し上げます。
中西さんらがJILを立ち上げ、強靭なリーダーシップで、ここまでの当事者主体の全国組織を築いていてくださらなければ、現在のような1日24時間365日の長時間介護保障が可能となる公的制度はできていなかったといっても過言ではないでしょう。他にも数々の業績は多く、65歳以降も重度訪問介護サービスと他の在宅医療・福祉サービスを活用し続け、亡くなる二日前まで出勤もし、最後まで介助をつかって生活され、ご自宅で生き抜かれた生き様そのものが、今後の自立生活運動が獲得すべき道を指し示して下さったと感じています。
改めて最後の最後まで障害者運動家であり続けた中西さんのこれまでのご尽力、ご功績、ご厚情に対し心からの敬意と感謝を申し上げます。
どうか、先に旅立たれた日本中いや世界中の障害者運動の諸先輩、お仲間のみなさんとご一緒に天国から私たちを見守り下さい。
今まで本当にお疲れ様でした。そして本当に本当にありがとうございました。

2025年4月11日
NPO法人全国自立生活センター協議会
理事長 平下耕三

 

 

 

 

 

 

 

 

写真1:2016年にNCIL事務局長(当時)のケリー・バックランドさんを迎えての講演会にて、挨拶をする中西さん。横断幕には「公益財団法人 キリン福祉財団助成事業 アメリカ自立生活IL運動の現在」と書かれ、NCIL、キリン福祉財団、JILのロゴマークが並ぶ。中央で挨拶する中西さんと、マイクを持つ介助者。後ろには手話通訳者が写っている。

 

 

 

 

 

 

 

写真2:2018年に来日した、NCIL代表(当時)のブルース・ダーリングさん、同副代表(当時)のサラ・ラウンダーヴィルさんを、中西さんのご自宅でお迎えしたときの一枚。左から、中西由起子さん、ブルースさん、サラさん、中西さんが、それぞれ笑顔で写っている。

 

 

 

 

 

 

 

写真3:2016年に在日本米国大使館にて、ADA法の制定に深くかかわったトム・ハーキン元上院議員を迎えてのレセプションに出席された際の一枚。前列左から、中西正司さん、中西由起子さん、後列左から、トム・ハーキン上院議員、キャロライン・ケネディ大使(当時)が笑顔で写っている。