そのとき、被災障害者は・・・~取り残された人々の3・11~

震災死亡率が二倍とされる障害者。その当事者と家族、支援者の証言から、障害者たちの避難の実態と試行錯誤の支援の様子を鮮明に描く。東日本大震災から4年、いまだに被災のただ中で生きている人々の声を綴る。

「逃げ遅れる人々」(DVD)に続き、「その時被災障害者は…」(書籍)ができました。この書籍では、被災障害者とその家族・支援者の証言から、障害者たちの避難の実態と試行錯誤の支援の様子が鮮明に描かれております。

被災地の障害者たちは、「尊厳のある避難生活を」と訴えています。このことばから、どれだけ人間としての尊厳が踏みにじられた避難生活だったのか想像できました。救援活動の記録として作られた「逃げ遅れる人々」(DVD)ができると、予想以上に反響がありました。

みなさん災害時の障害者の実態を知り、そして危機感をもって防災を意識し始めました。「予想できないこと」に対し、今からできることを考え始めたのだと思います。

DVDを見られた方たちからの感想を聞いて、さらに障害者たちの3.11を伝えたいと思いました。そんな思いを、いのちのことば社さんが受け止めてくださることになりました。こうしてこの本が、出版されることになりました。つらい苦しい体験をあえて語っていただきました。

思い起したくない体験をお願いして綴っていただきました。私たちが学ぶべきものがたくさん詰まっています。この3月に発売されたばかりです
是非、是非、手にとって読んでいただきたいと思います。お勧めです。

目次

はじめに

Ⅰ 震災をいかに生き延びたか-被災障害者たちの証言-

Ⅱ なにが求められるのか-被災障害者への支援-

Ⅲ 終わらない震災

おわりに

 

 

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