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 第14回全国自立生活センター協議会
協議員総会プレイベント    2005.06.05

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「障害者の地域生活の展望」
〜自立支援法の障害者の生活はどう変わるのか?〜



会場内写真 ■シンポジスト■■□■
伊原 和人 (厚生労働省福祉課企画官)

川口有美子 (NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会)

北谷 好美 (NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会)

中西 正司 (全国自立生活センター協議会)

(五十音順)
会場内写真 ■コーディネーター■■□■
樋口 恵子 (スタジオIL文京)


司 会

長位 鈴子 (沖縄県自立生活センター イルカ)

来賓

国松 秀樹 (キリン福祉財団事務局長)


■シンポジウム講演録■■□■
会場内写真

■ごあいさつ

 ・中西 正司

 ・国松 秀樹(来賓)

シンポジウム

 ・樋口 恵子(コーディネーター)


■シンポジスト各氏の発言

 障害者問題に関するご自分のこと、
どう関わってきたのか、今の主な役割や立場について

 ・伊原 和人

 ・川口有美子

 ・北谷 好美

 ・中西 正司
障害者自立支援法をめぐる現在の状況の説明について

 ・伊原 和人


■包括長時間支援について・・・

 ALSの方の生活状況

 ・北谷 好美

 ・川口有美子

包括長 事業者サイド・事業者の立場から

 ・中西 正司

 ・質疑応答


■移動介護について・・・

 地域支援事業化される、移動、知的の人たちの移動の問題

 ・中西 正司

 ALSの方の移動について

 ・北谷 好美・川口有美子

 ・指定発言

 ・質疑応答
■厚労省の方へ要望、意見、感想

 ・伊原 和人




 これから第14回全国自立生活センター協議会主催、プレイベントの「障害者の地域生活の展望」で、障害者自立支援法についてこれからどうなっていくかも含めて、シンポジウムを行います。
 今回のシンポジウムを開催できたのは、パネラーやコーディネーターの樋口様はじめ、みなさまが快く引き受けてくださったことと感謝いたします。本日の司会をつとめます、沖縄県自立生活センター イルカから来ました長位鈴子です。よろしくお願いします。
 主催者を代表して中西正司様からご挨拶をいただきます。


■ごあいさつ■■□■■■■■■■■■■■■■■


中西 正司(全国自立生活センター協議会)

 全国からの皆さんの顔ぶれ、嬉しく思います。
 今日はアジアからも来てくれています。今年で全国自立生活センター協議会も19年目に入り、ますます、多くの団体が加盟してくれています。支援費の、自立支援法に関わることで、連日集まっていただいています。5月の大きな集まりでは、我々、2000名以上の人が日比谷公園に集まり、集会をしました。
 前年も、寒い雪の日も、雨の日も、皆さんには参加いただき、この自立支援法の行方を見守ってきました。
 今日は、伊原さんをお呼びし、厚生労働省側のお考えなりを率直にお伺いできる機会ができたことを嬉しく思います。 皆さんからのいろいろと不安な声を聞いています。その不安な声をこの会ので、厚生労働省の現場で先頭を切っておられる伊原さんに、どういう状況を今、迎えているか、また、我々が安心できるような制度がどうやってできていくか、そのあたりも率直な議論ができれば良いと思います。この機会に、皆さんが地方で積み上げてきた運動、一つ一つの区市で、頭の下がるような活動をしてくださっています。 僕は、地方へ行くたびに、職員も含め、皆さんが毎日大変な思いをし、地域支援をしてくださっている、その支援の今の状況を是非とも、今後とも継続し、重度障害者が地域で暮らしていけるように、そして知的、精神、視覚障害者、聴覚障害者、すべてが地域に流れ、これまでの生活をしていけるようにということが、こんどの自立支援法でも達成できるようにしていきたいと思います。 今日の、会にあたり、キリン財団にもご協力いただきました。
 我々の運動がより広がり、もっと確かなものになりますよう、この集会がきっかけになればいいと思います。 火曜日には、私は参考人質疑で、自立生活センター協議会の事業所の立場として、衆議院で話をすることになっています。 国の施策の中で、きちんと意見の言える団体になってきたということでは、皆さんの意志を反映できるようになってきています。 皆さんに支えて頂き、明日の総会に向けて、協議をしていきたいと思います。
 では、今日、明日と二日間よろしくお願いします。 ありがとうございました。
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国松 秀樹 (キリン福祉財団事務局長)

 こんにちは。
 初めまして。キリン福祉財団事務局長の国松です。昨年の12月から財団にまいり、今年3月から前任の金沢の後任として事務局長を仰せつかりました。初めてお目にかかる方が多いと思います。今後ともよろしくお願いします。
 実は、財団の事業は4月から新年度を向かえました。私どもの事業の中で大きな柱である、公募の助成事業について、4〜5月にかけて全国を回りました。 その中で、いわゆる福祉の谷間で一生懸命頑張っている全国の団体の方に、数多くお会いし、大変感動し、共感もしました。 障害者の方の世界を考えてみると、今日のテーマである、自立支援法の問題もまだまだ、論点の整理が必要な点も数多いと伺っていますし、国連での障害者の権利条約の制定についても、まだまだ、緒に就いたばかりで道半ばだと思います。 こんな状況のなかで、障害者の福祉の向上に向けて、JILの皆さんが果たされる役割は大変大きいと考えています。
 今後の活動の中で、是非、JILが障害者の福祉向上に向けての中核的活動を担っていただけるよう、わたしどもも御支援していきたいし、今後も期待しております。
いずれにしても、今日、明日の2日間、実のある会議になることを祈念して挨拶にいたします。ありがとうございました。
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■シンポジウム■■□■


【コーディネーター】
 樋口 恵子 (スタジオIL文京)

 ご紹介いただきました樋口恵子です。文京区にある、スタジオIL文京の代表をしております。
 本来、今日はメインストリーム協会の佐藤さんがコーディネーターとしてこの場に立って頂く予定でしたが、体調を崩してしまい、私が引き受けました。 今日これから、3時間、よろしくお願いします。
 今日、この場で手話通訳をしてくださる方が2名、又、後ろに映っている、パソコン要約筆記を4名の方にお願いしております。よろしくお願いします。 今日の流れは、ノンストップで3時間の熱い討議をしていきます。特別に休憩という時間はとりません。
 皆さん、自然が自分を呼んでいるという時には、外へ出ていただいて結構です。トイレ、たばこ等、していただければと思います。
 今日は「障害者の地域生活の展望」障害者自立支援法で障害者の生活はどうなるのかという、連日、全国から国会前に駆けつけ、厚生労働省前に集まり、大変過密スケジュールの中での生活を、ずっとされていたことと思います。本当にご苦労様です。 そして、今日もこんなにたくさん来ていただき、ありがとうございます。まだまだ、参加して来られる方、遅れてくる方もいると思いますので、できるだけ前に詰めていただければと思います。
 JILのシンポジウムが2階席まであるような場所で開催出来るようになったことにとても感動しています。
 中身はなかなか厳しいシンポジウムになっていくかと思います。

パネラーの方を紹介します。
 私のお隣は中西さんの介助の方ですが、中西さんは全国自立生活センター協議会代表で、ご存じだと思います。
 そのお隣は厚生労働省福祉課企画官の伊原和人さんです。きっと、皆から、きついお言葉がきて、辛い立場にいて成ることを承知で引き受けてくださった勇気ある伊原さんに感謝いたしたいと思います。(拍手)
よろしくお願いします。(拍手)

そのお隣が、NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会の川口有美子さん。
よろしくお願いします。(拍手)

そのお隣が、NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会の北谷好美(きたたによしみ)さんです。
よろしくお願いします。(拍手)

 早速これからシンポジウムに入ります。
時間割は、最初に、厚生労働省の伊原さんから障害者自立支援法をめぐる現在の状況説明を30分していただき、それに続いて、ひとつひとつの課題に分けて、今、私たちが取り組んでいる課題の中で最重要と思われます。包括長時間支援についてと、移動介護について、という2つのテーマについて議論を分けていきます。 会場からは指定発言として、精神障害の立場から、地方で小さな自治体の中で活動をするときの、自立支援法がどうなっていくのかCILちくごの方、今、訴訟を起こしている福島の船引町のセンターの方、知的障害の方、ピープルファースト東久留米の方と会場から発言をいただきます。 そして、質疑応答という形で進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 まず、パネラーの方々に自己紹介をしてもらいます。
先ほどご紹介しました伊原さん、北谷さん、川口さん、中西さんに、障害者問題に関するご自分のこと、どう関わってきたのか、今の主な役割や立場について、というお話をいただき、その後、伊原さんに障害者自立支援法をめぐる状況についてお話いただくという流れにしていきます。
では、伊原さん、よろしくお願いします。
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