Activities of Melody Relief Camp & Independent Living
Center Islamabad

メロディ救援キャンプ&自立生活センター
  イスラマバード

image

image

image

 イスラマバードにあるメロディ救援キャンプと自立生活センターは順調に活動をすすめています。マイルストンではチームを組み、地震で脊髄損傷(以下、脊損)になった人向けの自立生活トレーニングをメロディ救援キャンプで提供しています。このトレーニングでは、自分のことは自分で決める自分らしい生活を送ることができるようになることを目的としています。
 必要に応じてトレーニングの段階を細かく設定し、まず、傷自体は適切な治療を受ければ治ることを教え納得させます。褥瘡にならないように気をつけ、必要な投薬を受けることの大切さを確認させました。
 次に、褥瘡予防に上体を起こさせベッドで体を横向きにする必要性を教えました。ベッドや車椅子に座るために体のバランスのとり方の講習を開きました。ベッドの上に座れるようになると座位を保つために筋肉の緊張をほぐす体操をしなくてはならないため、理学療法の必要性も伝えました。
 自分の体の重さを支えられるように上半身の運動を教え、座位を保てるようになるとベッドから車椅子へ乗り移るトレーニングをはじめました。車椅子で動き回れるようになると、また自分で自由に移動できる喜びを感じていました。
 続いて自己導尿や摘便の方法について教えました。尿路感染やその予防方法、合併症を避けるため適切に食事を摂る必要性も教えました。


image


image


image

 自分で車椅子へ乗り移りができるようになると、外出プログラムをつくりました。全員がトレーニングへ参加できるよう、10人1組で4つのグループにわけました。このプログラムの目的は自分の障害やそれをとりまく状況について知ることです。たとえば、障害者のコミュニティへ対する社会の態度、アクセシビリティの問題、バリアフリー、統合教育についてなどです。また、このプログラムをとおして、車椅子で悪路を進んだり、介助者に自分のニーズや介助の仕方を教えたり、ふたたび社会生活を活動的におくれるようになることも目的にしています。


image


image


image

 各グループに1日づつかけて、マイルストンのアティフ氏とファーミナ氏が近くの公園へ連れて行きました。障害と障害者コミュニティの問題について話しました。アシェール氏は障害者への社会の対応と社会参加について助言し、ハミド氏やリツワン氏、アンバー氏は脊損の人へ対する介助の仕方や車椅子の押し方を教えました。
 最初の外出プログラムを終えたあと、プログラム参加者は「外に行きたい」と自分たちから言いだしました。そこで暖かな日差しを楽しめるよう、メロディ救援キャンプのそばにある小さな公園へ連れていき、皆でお昼を食べました。公園で自由に動きまわれることを実感し、車椅子の利用に自信をもつことができました。
 また、自分の障害や社会のバリアについて尋ね、マイルストンのメンバーは直面するであろう社会のバリアや、それをどのように乗り越えていくかについて教えました。アシム氏はILの理念について講義し、お互い助けあいチームとして一緒に活動し学ぶことで、社会や家族の一員としての役割を果たしてほしいといいました。

ページトップへ戻る
地震救援活動報告のページへ戻る